漢方治療エビデンスレポート
日本東洋医学会EBM委員会エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース
1.
感染症
(
ウイルス性肝炎を含む
)
文献
中島修, 曽根美好, 大西英胤, ほか. 小柴胡湯によるC型慢性肝炎から肝硬変への進展抑
制効果. 臨床と研究 1999; 76: 1008-16.医中誌 Web ID: 1999207089 MOL, MOL-Lib
1. 目的
C型慢性肝炎に対する小柴胡湯の有効性の確認
2. 研究デザイン
ランダム化比較試験 (RCT)
3. セッティング
複数の総合病院
4. 参加者
IFN療法を終了したC型慢性活動性肝炎患者 99名
5. 介入
Arm 1: カネボウ小柴胡湯エキス顆粒6g/日を3回で分服
Arm 2: 1種類の一般的な肝庇護剤を服用
1、2ともに50ヶ月追跡
6. 主なアウトカム評価項目
AST、ALT、Ch-E、PIIIP、IV型コラーゲン、HCV-RNA
7. 主な結果
AST、ALTは小柴胡湯群で50ヵ月後に有意に低下したが肝庇護剤群では変化なかった。
Ch-E は 小 柴 胡湯 群 では変 化 な く肝 庇 護剤 群 で有意 に 低 下し た 。IV 型 コラ ー ゲ ン、
HCV-RNAは小柴胡湯群で有意に低下、肝庇護剤群で有意に上昇した。PIIIPもIV型コ
ラーゲンと同様であった。
8. 結論
小柴胡湯はC型慢性肝炎の治療薬として有効である。肝硬変への進展の抑制効果が推
測される。
9. 漢方的考察
陰証で虚証の患者は割り付け前に除外している。
10. 論文中の安全性評価
記載なし
11. Abstractorのコメント
小柴胡湯がC型慢性肝炎の治療薬として有効であることを確認した論文である。
12. Abstractor and date
小暮敏明 2007.6.15, 2008.4.1